陶芸の知恵袋

目からウロコの、陶芸の裏技・表技を大公開します。

施釉まえに漉(こ)すフルイは、これで十分!

■ 施釉まえに漉(こ)すフルイは、これで十分! /陶芸の知恵袋91 キッチン用品の売り場で見つけた、「ラーメン用スープ漉し」。たしか¥1800ほど。陶芸用フルイを使う人が多く、私も網目の細かいものなど数種類持っています。でも、釉薬を掛ける前にダマ(か…

置くと傾く作品は、焼くときこうする!

■ 置くと傾く作品は、焼くときこうする! /陶芸の知恵袋90土仙坊(どせんぼう)で「座布団」をつくって、その上にまっすぐ立てて窯に入れます。土仙坊は道具土で、焼いたあともろく、かんたんに作品をはずせます。土仙坊は粉末で売られていて、これに水を加…

粘土を一枚だけタタラにしたいときは、こうする!

■ 粘土を一枚だけタタラにしたいときは、こうする! /陶芸の知恵袋89 布の中に片栗粉を入れた。「テルテル坊主」を用意します。今回はサンマ皿を作りたい、ということなので次のような手順になりました。1、作業台の上で「テルテル坊主」をたたいて片栗粉を…

手荒れ対策、私(林)はこうしています!

■ 手荒れ対策、私(林)はこうしています! /陶芸の知恵袋88 冬に私が使っているのは、資生堂の「フェルジェア・リペアベールEX」です。水を使う前に手に塗っておくと、高撥水シリコンの作用で、水をはじく被膜ができるそうです。数年前から使うようになりまし…

お茶碗の大きさ、標準はこれ!

■ お茶碗の大きさ、標準はこれ! /陶芸の知恵袋87 左右の手の親指と親指、中指と中指の先を付けて、手で円を描いてみてください。それが焼き上がりサイズの標準です。作るときには(乾燥と本焼きで小さくなることを考えて)お茶碗の口径を、その円より一回り…

湯飲みの大きさ、標準はこれ!

■ 湯飲みの大きさ、標準はこれ! /陶芸の知恵袋86 作るときの大きさ(焼くと、この大きさから約15%縮む)は、 標準的な湯飲みで⇒写真右口径7.5センチ、深さ8.5センチ、高さ9.5センチ。高台の口径は5センチくらい。 焼き上がりのサイズは口径6.5センチ、深さ…

薄汚れてきた食器をキレイにする奥の手!

■ 薄汚れてきた自作の食器をキレイにする奥の手! /陶芸の知恵袋85 市販のキッチン用漂白剤に浸けてもダメなら、素焼きするという奥の手もありますよ。ただし、捨てようかなと思うようなもので試してください。だいじなものや、高価なものはやめておきましょ…

弓で縁を切るとき、弓を安定させるコツ!

■ 弓で縁を切るとき、弓を安定させるコツ! /陶芸の知恵袋84 弓を持った両手で、弓を広げるように力を加えると・・・・あら不思議!弓が安定します。粘土に弓が触れた衝撃の影響が少なく、縁が水平に切れます。会員にアドバイスしながら、最近気が付いた発見…

「ヒモ作り」するためのヒモ。こうすれば空気を巻きこまない!

■ 「ヒモ作り」するためのヒモ。こうすれば空気を巻きこまない! /陶芸の知恵袋83 ヒモを伸ばし始めるとき、両端を尖(とが)らせること。尖らせないで伸ばすと、端に空気が入りやすい。空気が入ったままにすると、素焼きのときに破裂することがあります。両…

「ヒモ作り」するためのヒモは、こう作る!

■ 「ヒモ作り」するためのヒモは、こう作る! /陶芸の知恵袋82 左右5本の指を開いて! 手の重みを粘土にほとんどかけないで、左右に引っ張る感じで粘土を転がします。手のひらではなく、開いた指を粘土に当てて回転させるのがコツ!1、片手で握れるくらいの…

半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具、その2! 

■ 半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具、その2! /陶芸の知恵袋81 100円ショップで売っているこれ!会員が教室で使っていて、なるほどスグレモノ!と唸りました。キッチン用品の所にあったそうで、レンジ周りのこびりついた油を落とすためのもの…

半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具!

■ 半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具! /陶芸の知恵袋80 陶芸用品の「櫛(くし)」を、歯3〜4本分に切断したものを使おう!取っ手を付けたり、「付け高台」を接着したりするとき。一般的な方法は、筆に水をつけて濡らして、針先でひっかいてド…

作ってすぐに削り作業したいときの秘密兵器はこれ!

■ 作ってすぐに削り作業したいときの秘密兵器はこれ! /陶芸の知恵袋79電子レンジに入れてチン!します。ただし、用心深く。成形(形をつくる)したあと、ふつうなら半乾燥してから削り作業を行います。 どうしても時間がない場合には、電子レンジの出番です…

粘土に丸い穴をあける良い道具はこれ!

■ 粘土に丸い穴をあける良い道具はこれ! /陶芸の知恵袋78 電動ドライバー用のドリル(の刃先)がいちばんです!ただし穴をあけるのは。形を作ったときではなく、固くなるまで待ちましょう。高台を削り出したあとの半乾燥のとき。穴をあける部分に刃先を当て…

作品のサイズが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けるには?

■ 作品のサイズが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けるには? /陶芸の知恵袋77 作品の厚さが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けたい場合。ズブ掛けなら・・・薄い作品は長めに、厚い作品は短めに釉薬に浸すようにします。ヒシャク掛けなら・・・薄い作品は釉薬の比…

乾燥が進んで高台がカンナで削れない!どうする?

■ 乾燥が進んで高台がカンナで削れない!どうする? /陶芸の知恵袋76 乾燥部分に湿気を与えてやれば柔らかくなります。器の底部(外側)を2秒ほど水に浸します。水で濡らして軽く絞ったお手拭の上に、器をのせる。はみ出したお手拭を器の周囲に巻きます。そ…

粘土でタタラをつくるとき、適当な厚さの板がない。どうする?

■ 粘土でタタラをつくるとき、適当な厚さの板がない。どうする? /陶芸の知恵袋75 タタラ板の厚さは、3ミリ、5ミリ、7ミリ、10ミリ、などがありますが、たとえば8ミリ厚の粘土にしたい場合は・・・「3ミリ+5ミリ」二枚の板を重ねて使いましょう。当りまえと…

粘土でタタラをつくるとき、一番下の粘土が作業台に貼りつく!

■ 粘土でタタラをつくるとき、一番下の粘土が作業台に貼りつく! /陶芸の知恵袋74 厚さ1ミリのプラスチックの板か、厚さ2ミリの板を敷板にします。どちらもホームセンターで手に入ります。(写真は左がタタラ板、右の2つが敷板))粘土をタタラにするときに…

削りのさいごに使う、この箒(ほうき)!

■ 削りのさいごに使う、この箒(ほうき)! /陶芸の知恵袋73 手製の、和小箒(わ・こほうき)がひとつあれば便利。座敷用の箒(ほうき)をバラして、親指ほどの太さに束ねてヒモで巻いてむすんだもの。 削り終わったクズが、高台の内側に残りやすいので、こ…

作業台に付いた粘土をスッキリ取るには?

■ 作業台に付いた粘土をスッキリ取るには? /陶芸の知恵袋72 パテ用のプラスチックのヘラ(¥150くらい。ホームセンターにあります)が便利です。いろいろなものを試しましたが、これがいちばんキレイに取れます。あとは拭く必要もないくらいですが、絞った…

タタラにした粘土を、さいごにシッポを出さないで切る方法!

■ タタラにした粘土を、さいごにシッポを出さないで切る方法! /陶芸の知恵袋71 中ほどまで切ったら、こんどは反対側から切ります。角皿などを作るときにこのやり方をすると角がキレイな皿ができます。タタラにした粘土にタタラ板やモノサシを当てます。木ベ…

タタラにした粘土を切る道具は?

■ タタラにした粘土を切る道具は? /陶芸の知恵袋70ふつうは竹ベラ、木ベラ、剣先などで切りますが、ピザ・カッターもなかなか重宝!粘土にタタラ板を当てて、竹ベラ、木ベラ、剣先などで切るのが一般的ですが、フリーハンドでゆったりした曲線に切りたいと…

窯の表示温度が間違っているようだ。どうする?

■ 窯の表示温度が間違っているようだ。どうする? /陶芸の知恵袋69 窯を購入した業者さんで温度計を検査してもらいましょう。「温度計」のことを正しくは「熱電対(ねつでんつい)」と言います。当初は温度を正確にモニターしていても、使っているうちに誤差…

桐箱でプレゼントするとき、作品以外に入れるものは?

■ 桐箱でプレゼントするとき、作品以外に入れるものは? /陶芸の知恵袋68 薄葉紙、ウコン布、ミラーマット、陶歴などを用意してください。 正式には以下のようにします。1、作品を薄葉紙(うすようし)で包む。2、さらにミラーマットで包む。3、陶歴(陶…

「箱書き」のとき、墨がにじんでうまく書けない!

■「箱書き」のとき、墨がにじんでうまく書けない! /陶芸の知恵袋67 ベビーパウダーを用意しましょう。安い桐箱の場合、墨がにじむことがあります。ベビーパウダーをかるく擦りこんでから書くと、にじみません。※なお「ベビーパウダー」の別称となっている …

「箱書き」を失敗!でも、書き直しできる!

■「箱書き」を失敗!でも、書き直しできる! /陶芸の知恵袋66 紙やすりの#240番を使おう!墨で描いた文字は、桐材にさほどしみこんでいません。#240番の紙やすりで、失敗した部分を軽く、ていねいにこすってやると・・・文字が消えます。 そのあとは、ふつ…

プレゼントするための箱で、桐箱以外はどこで買えますか?

■プレゼントするための箱で、桐箱以外はどこで買えますか? /陶芸の知恵袋65 「贈答箱 販売」で検索してください。桐箱ほど大げさでなくてもいい、という人にはおしゃれな紙箱など、お好みの箱が見つかりますよ。記事提供:津田沼陶芸教室

「箱書き」は、何をどう書く?

「箱書き」は、何をどう書く? /陶芸の知恵袋64 書く内容は「作品名」と「落款(作者の署名と印)」です。縦書きします。書く場所と作法は、作家によってまちまちですが、いちばんポピュラーなのは次の書き方です。・箱のフタの表側に、 右上から「作品名」…

作品をプレゼントしたいのですが、桐箱はどこで買える?

■ 作品をプレゼントしたいのですが、桐箱はどこで買える? /陶芸の知恵袋63 桐箱を作っている専門店でオーダーメイドするのがふつうですが既製品を扱っているお店もあります。作品のサイズを言えば、ふさわしい大きさの桐箱を作ってくれます。たとえばぐい飲…

削り前の作品が白く乾燥!柔らかく戻したい!

■ 削り前の作品が白く乾燥!柔らかく戻したい! /陶芸の知恵袋62 小皿や小さめの鉢なら、戻せることが多いですよ。1、ハンドタオルを水で濡らして絞る。 (水分は大目に残すこと)2、白く乾燥した器をハンドタオルでくるむ。3、ビニールに入れて密封する…