陶芸の知恵袋

目からウロコの、陶芸の裏技・表技を大公開します。

アクセサリーなど、裏にも釉薬を掛けた小物はこうして焼く!

■ アクセサリーなど、裏にも釉薬を掛けた小物はこうして焼く! /陶芸の知恵袋115

アルミナ棒に作品を吊るして焼きます。

物干しざおに洗濯ものを干すようにして・・・焼きます。

1、陶芸材料の店で「アルミナ棒」を購入します。
  ※長さ130ミリで、直径1、2、3ミリ、があります。5本セットで¥1500くらい。

2、童仙坊(どせんぼう)という道具土で、支えにするものを2個作ります。
  ※上部中央に溝をつけておきます。

3、アクセサリーのアナに、細筆で撥水剤(スペーター)を塗ったのちに、
  釉薬を掛ける。

4、アクセサリーの穴にアルミナ棒を通して、
  アルミナ棒の両端を2個の支えに載せる。

そのまま窯に入れて本焼きします。
こんな細い線が、1250度にもなる窯の中で曲がりもせずに耐え切って出てくるのには
感動します。

アルミナ棒のほかに、
カンタル線(窯の電熱線に使われるもの)を使ってもOKです。

それにしても・・・・
こういう工夫を知ると、何とか全面に釉薬を掛けたものを無傷で焼き上げたい!
という執念が感じられてうれしくなります。


記事提供:津田沼陶芸教室