陶芸の知恵袋

目からウロコの、陶芸の裏技・表技を大公開します。

織部釉の作品を希塩酸に浸しておくには、このアミが便利!

織部釉の作品を希塩酸に浸しておくには、このアミが便利! /陶芸の知恵袋122 織部釉の作品は、焼きあがると、表面にギラギラした皮膜ができます。 その皮膜を取るために希塩酸に浸します。 そのさい、ビニールの網に作品を入れて希塩酸に浸すと、取り出すと…

大きなブロックのまま固まった粘土は、くだかずに、ラクラク再生!

大きなブロックのまま固まった粘土は、くだかずに、ラクラク再生! /陶芸の知恵袋121 大きなブロックのまま固まった粘土。 くだいて再生しましょうと、たいていの本に書いてある。 でも、ハンマーでもなかなか細かく割れないし、周りに破片が飛び散る。そん…

湿台(しった)は、本焼きしたものが使いやすい!

湿台(しった)は、本焼きしたものが使いやすい! /陶芸の知恵袋120 湿った台と書いて、「しった」。 高台を削るために器をひっくり返して載せる台のこと。 一般には素焼きしたものを言いますが、僕は本焼きしたもののほうが使いやすいと思います。1、本焼…

型からはずれにくい皿。こうすれば、はずれる!

型からはずれにくい皿。こうすれば、はずれる! /陶芸の知恵袋119 親指のツメくらいの大きさの粘土玉を作ります。 型と密着した皿のフチにくっつけて、引っ張るようにすると・・・。 フチが型から浮いて、はがれやすくなります。作るときには、型に片栗粉を…

釉薬を掛け残した場所に貝殻を置くと、緋色が出る!

釉薬を掛け残した場所に貝殻を置くと、緋色が出る! /陶芸の知恵袋118織部釉の緑に、貝殻の成分から出た緋色が対比的でキレイ。写真は、焼きあがった皿に貝殻を載せてみましたが、 じっさいは貝殻を載せたままで焼成します (言うまでもないですが、いちおう…

作ったヒモは、これをかぶせれば乾燥しない!

作ったヒモは、これをかぶせれば乾燥しない! /陶芸の知恵袋117 PVA素材の吸水シートを使おう(教室の会員が教えてくれました)。水を絞ったタオルにくるんでおけば、ヒモの乾燥はあるていど防げます。 でも完璧を期するなら、このシート! 水に浸したあと軽く…

全面に釉薬を掛けて焼きたいなら、こうする!

全面に釉薬を掛けて焼きたいなら、こうする! /陶芸の知恵袋116 童仙坊(どせんぼう)という道具土で「目立て」をして 作品を支えます。 1.童仙坊は粉末で売られいますから、ボウルに入れて水を加えて ゴムベラなどを使って練ります。 1キロほど作ってビニ…

アクセサリーなど、裏にも釉薬を掛けた小物はこうして焼く!

■ アクセサリーなど、裏にも釉薬を掛けた小物はこうして焼く! /陶芸の知恵袋115 アルミナ棒に作品を吊るして焼きます。物干しざおに洗濯ものを干すようにして・・・焼きます。1、陶芸材料の店で「アルミナ棒」を購入します。 ※長さ130ミリで、直径1、2、3…

織部の被膜を取る希塩酸は、このくらいに薄めて使う!

織部の被膜を取る希塩酸は、このくらいに薄めて使う! /陶芸の知恵袋114 織部の表面にできる被膜(ギラギラ)を希塩酸で取ると、 透明感が出て美しくなります。1、ビン入りの「試薬・塩酸(塩化水素35%)」250CCを薬局で購入します。 ※身分証の提示や、印…

バケツの中の釉薬が沈殿して固まったら、こうする!

■ バケツの中の釉薬が沈殿して固まったら、こうする! /陶芸の知恵袋113 しっかりした作りのプラスチックのヘラを用意します。お好み焼きを切るときの方法を参考にしましょう。 焼きあがった丸いお好み焼き。それがバケツの中で固まった釉薬です。ヘラをしっ…

少なくなった釉薬の比重を計りたいなら、これ!

■ 少なくなった釉薬の比重を計りたいなら、これ! /陶芸の知恵袋112 バケツに入れた釉薬が少なくなると、比重計が底について測れなくなります。 そこで、少量の釉薬でも計測できるのがこれ! 細身で背の高いペットボトルの上部をカッターナイフでカットしま…

陶器の灯りを手軽に楽しむなら、コード要らずのこんなライト!

■ 陶器の灯りを手軽に楽しむなら、コード要らずのこんなライト! /陶芸の知恵袋111 本格的に電球を仕込む灯りも良いのですが、手軽に楽しむためのグッズを紹介しましょう。赤緑青と光が変化する、乾電池使用のLEDライトを見つけました。280円のスグレモノ…

大物の鉢や皿。底を削った粘土クズをかんたんに取るには、これ!

■ 大物の鉢や皿。底を削った粘土クズをかんたんに取るには、これ! /陶芸の知恵袋110 底を削った粘土は、高台の中にたまって取り除きにくいですね。集塵機(しゅうじんき)で吸い取ってしまうのがラク。まずは、高台の中にたまった粘土を手でざっと取って、…

大物の鉢や皿。乾燥中にフチが歪むのを防ぐには、これ!

■ 大物の鉢や皿。乾燥中にフチが歪むのを防ぐには、これ!/陶芸の知恵袋109真ん中に穴が開いた、ドーナッツ状の円盤を作ります。ホームセンターで合板を購入します。円盤の板にしてもらって、さらに中央に穴を開けてもらいます。自分で切っても良いですが、…

大物の鉢や皿。フチが早く乾くのを、こうして防ぐ!

■ 大物の鉢や皿。フチが早く乾くのを、こうして防ぐ!/陶芸の知恵袋108ビニールの大袋(ゴミ用の袋)を切り開きます。中心にハサミで丸い穴をあけます。大鉢にかぶせて外側をヒモでしばる。中央部の乾燥にくらべて、フチの乾燥がゆっくりになって、フチだけ…

焼き上がり50センチ級の大皿や大鉢は、こう作る!

■ 焼き上がり50センチ級の大皿や大鉢は、こう作る! /陶芸の知恵袋105 ケーキ生地のような形から作る!1、10キロの粘土を菊練りして、少し低めにまとめます。2、カメ板に載せるた粘土を、 グーにした手で叩いて均します(ロクロをゆっくり回しながら)。3…

「釉はげ」や「釉ちぢれ」は、こうして防ぐ!

■ 「釉はげ」や「釉ちぢれ」は、こうして防ぐ! /陶芸の知恵袋104 どこかの段階で、釉薬が素地からはがれたことが原因です。釉はげ(釉メクレ)や「釉ちぢれ」を防ぐするための方法を、順を追って説明します。でも、「釉はげ」や「釉ちぢれ」を景色として茶…

素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり!

■ 素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり! /陶芸の知恵袋103 8時間かけて800度(1時間に100度)にあげるのが基本ですが、600度を越えるまでは危険がいっぱい。私の経験でいうと、180度〜350度あたりが危険です。粘土に紛れ込んでいた空気が膨張して…

600度を越えるまで窯のフタを少し開けておく!/知恵袋102改訂版

■ 600度を越えるまで窯のフタを少し開けておく! /陶芸の知恵袋102改訂版 素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中までは5センチほどフタを開けておきます。粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部…

550度〜600度まで窯のフタを少し開けておく!

■ 550度〜600度まで窯のフタを少し開けておく! /陶芸の知恵袋102 素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中までは5センチほどフタを開けておきます。粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部分が、…

削りで出た粘土は、アッという間に再生できる!

■ 削りで出た粘土は、アッという間に再生できる! /陶芸の知恵袋101 幅50センチ、長さ100センチのジャージ布を用意します。削りで出た半乾燥状態の粘土は、バケツに入れて保管します。粘土があるていどの量になったら、ジャージ布の上にあけます。ジャージ布…

皿に足を付けるときのコツは、ちょっとひねること!

■ 皿に足を付けるときのコツは、ちょっとひねること! /陶芸の知恵袋100 足を接着させて、少しひねってやろう。双方の粘土がなじんで、しっかり付きます。接着は、両方の粘土が同じ程度に乾燥しているとうまくゆきます。皿本体のほうが乾燥が進んでいること…

素焼き前の器のホコリはこれで飛ばす!

■ 素焼き前の器のホコリはこれで飛ばす! /陶芸の知恵袋99 器の表面に付いたホコリや、粘土のかけらはブロワで吹き飛ばすのがいちばん!「陶芸の知恵袋98」で、乾いたスポンジでのバリ取りを勧めました。白化粧の布目模様なども、スポンジでぬぐうと細かい破…

線彫りでできたバリを取るならコレ!

■ 線彫りでできたバリを取るならコレ! /陶芸の知恵袋98 完全乾燥してから、乾いたスポンジで取ろう。半乾燥したときに、竹串などで彫った溝には、「バリ」が出ます。「バリ」とは、線の両側にはみ出した粘土です。乾ききっていないときに取ろうとすると、汚…

釉薬の調合テスト、溶いた釉薬を入れるカップはこれ!

■ 釉薬の調合テスト、溶いた釉薬を入れるカップはこれ! /陶芸の知恵袋97 使い捨てのプラスチック・カップを使おう!使い捨てにしないために、養生テープが活躍。釉薬の調合テストで使う材料は、合計は約30グラム。それより少ないと誤差が出るし、それより多…

タタラで作った板皿を、反らないように乾燥させるには!

■ タタラで作った板皿を、反らないように乾燥させるには! /陶芸の知恵袋96石膏ボードの上で乾燥させよう。板皿が反りやすいのは、表面が乾きやすく、裏面が乾きにくいから。板の上で乾燥させると、先に表面が乾いて縮むために、皿が反ってしまいます。裏面…

乾燥させるための棚は、これがダンゼンお勧め!

■ 乾燥させるための棚は、これがダンゼンお勧め! /陶芸の知恵袋95 やきものの産地の伝統的な棚は、吊り棚(つりだな)です。板と竹で作ります。板にいくつか穴を開けたものを4枚用意。家の梁(はり)など4か所に固定します。穴に竹を通して、2本の竹が平行…

陶板をまっ平らに乾燥させるには、これ!

■ 陶板をまっ平らに乾燥させるには、これ! /陶芸の知恵袋94石膏ボードを用意しよう! まずは、厚さ8ミリ〜5ミリのタタラをつくります。両手の親指と人差し指で、そっとタタラをつまんで持ち上げて板の上に移動させます。板の上には新聞紙(または帆布)を敷…

電気炉を長持ちさせるには、これ!

■ 電気炉を長持ちさせるには、これ! /陶芸の知恵袋93 電熱線に積もったホコリを掃除してから窯詰めしよう。炉内の電熱線には、意外にホコリが積もります。釉薬の飛沫や、炉の上蓋から降るサビなどです。そのままにして焼成すると、電熱線が急激に劣化します…

皿などの型は、これで作ろう!

■ 皿などの型は、これで作ろう! /陶芸の知恵袋92 かんたんで、使い勝手が良いのは「土型(つちがた)」です。たとえば、この型はロクロで作りました。芯出しをしたあと、抑え込んでドーム状に。中はくり抜いていません。乾燥した土型に、タタラにした粘土を…