素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり!
■ 素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり! /陶芸の知恵袋103
8時間かけて800度(1時間に100度)にあげるのが基本ですが、
600度を越えるまでは危険がいっぱい。
私の経験でいうと、180度〜350度あたりが危険です。
粘土に紛れ込んでいた空気が膨張して破裂します。
「ドン!」という重い音が響いて、
隣りの作品まで壊したり、棚板が割れたりします。
その予防には、作品をつくるときに空気を混入させないこと。
菊練りをていねいにして、空気をきちんと抜いておくことですね。
空気が混入していなくても、粘土の中で気化した水分に、蒸発が追いつかないと破裂します。
特に肉厚の作品は、ゆっくいと温度を上げましょう(2時間かけて100度上昇くらい)。
あとは、粘土の中の珪酸分が急膨張する573度。
この温度帯で割れる危険性が大です。
電気炉の場合、ふつうは窯のフタを5センチほど開けて焚き始めますが、
600度を越えてから完全に閉めます。
(フタを閉めると温度が急上昇するため)
※冷却は、自然に冷まします。100度を切ってからフタを開けて取り出します。
冷却時も珪酸分が573度で収縮するので、不用意にフタを開けたりしないこと。
★陶芸の知恵袋102「■ 550度〜600度まで窯のフタを少し開けておく!」の改定はこちら
記事提供:津田沼陶芸教室