暖房して作業しながら、粘土を乾燥させないためのアイデア!
■ 暖房して作業しながら、粘土を乾燥させないためのアイデア! /陶芸の知恵袋132
大き目の板とバスタオルを用意しましょう!
「掻き落し」や「象嵌(ぞうがん)」の技法などは、粘土が乾燥してしまってはお手上げです。
冬場は暖房するために乾燥が進みやすくて困ります。
そこで、僕がやっている方法。
上からの風は防げないので、エアコンは使いません。
ガスストーブと、ハロゲンヒーターを使っています。
足元を温めると、人と作業台の間を暖気が上がってきて、作品のフチを乾燥させます。
また、ノドにも良くありません。
そこで、作業台の上に大型の板を載せて、間にバスタオルを挟みます。
イスに座って、バスタオルを膝に掛けます。
暖気は横から上に抜けるため、作品の乾燥も進まず、ノドにも良好。
記事提供:津田沼陶芸教室
焼きあがった作品の底が割れて水漏れするときは、これがある!
■ 焼きあがった作品の底が割れて水漏れするときは、これがある! /陶芸の知恵袋131
シリコン系の補修材で割れ目を埋める手がありますよ。
底割れして向こう側の光が見えたら、今までは諦めていましたが、お助け製品がありました。
シリコン系の補修材で、お風呂の水漏れなどに使うもの。
熱帯魚の水槽補修には、防カビ剤の入っていないものを勧めていて、
食器の底割れ補修にも良さそうです。
色々な会社から発売されていますが、
たとえば、「バスボンドQクリア」など。
試しに底割れした湯飲みを補修してみましたが、
見た目は変わらず、水漏れはピタリと止まりました。
記事提供:津田沼陶芸教室
皿や鉢などを挽いたときにできる不要なロクロ目は、こうして消す!
■ 皿や鉢などを挽いたときにできる不要なロクロ目は、こうして消す! /陶芸の知恵袋130
ロクロをゆっくり回転させながら、指の腹で優しく撫でてやる。
ロクロで挽き上げた皿や鉢にはスポンジなどの線が残っています。
ロクロをゆっくり回転させて、
人差し指、中指、薬指の3本の指をそろえて、作品の縁に近い部分にそっと触れます。
そのまま、ゆっくりゆっくり中心部分に向かってくゆきます。
中心部分まで行ったら、静かに手を粘土から離します。
金型を仕上げるのに、最終的には指で触って凹凸を確かめるそうですが
熟練した人は1ミクロン(1000分の1ミリ)まで認識できるそうです。
陶芸では、もちろんそこまでの精度は要りませんが、
指の腹でスポンジの線を消すのがいちばんです。
写真は55㎝超えの大鉢、このあとフチを切って整えます。
記事提供:津田沼陶芸教室
マグカップやコーヒーカップの取っ手は、こうすれが持ちやすい!その2
■ マグカップやコーヒーカップの取っ手は、こうすれが持ちやすい!その2 /陶芸の知恵袋128
取っ手は、幅が広めで、薄手が持ちやすい。
幅はやや広め、人差し指の第一関節と第二関節を折り曲げてしっくり持てる幅が持ちやすい。
取っ手の厚さは、薄手のほうが持ちやすい。
たとえば、断面の丸いヒモをそのまま取っ手にしたものは、
持ちにくいし、重く感じます。
写真は教室の教材用。取っ手のたくさんついた、千手観音」のようなカップ。
記事提供:津田沼陶芸教室
マグカップやコーヒーカップの取っ手は、こうすれが持ちやすい!
■ マグカップやコーヒーカップの取っ手は、こうすれが持ちやすい! /陶芸の知恵袋127
取っ手の大きさは、大きすぎても小さすぎても使いにくい。そこで!
マグカップの取っ手は、人差し指と中指を通して、少し余裕があるくらい。
焼き上がって15%縮んだときに中指の第一関節がカップ本体に当たるように作ります。
そうすれば、親指は取っ手の上部をそっと抑えるだけでカップは安定します。
コーヒーカップやティーカップの取っ手は、人差し指を通して、
少し余裕があるくらい。
持ち方については、マナーの方面から優雅に見える持ち方として、
「取っ手に指を通さず、親指と人差し指でつまむように持つ」と言う人がいます。
でも、そもそも取っ手の形を見れば、指を通して安定させる機能を持つことは明らかです。
不安定な持ち方でこちらをハラハラさせるほうが、「マナー違反」ではないでしょうか。
自作のカップにしっかり指を通して、安定した持ち方で
コーヒーやティータイムを楽しみましょう。
※取っ手を本体に接着したあと、手に持つのは厳禁!
とくに完全乾燥して白くなったカップの取っ手を持つと・・・壊れます!
記事提供:津田沼陶芸教室
釉掛けなどで出る少量の釉薬は、こうして処理する!
■ 釉掛けなどで出る少量の釉薬は、こうして処理する! /陶芸の知恵袋126
下水に流さず、溜めておいて、最後は本焼きします。
ヒシャクやボウルに付いた釉薬を、そのまま下水に流すのは、ためらいます。
そこで、僕がやっている方法を紹介います。
釉薬を使ったヒシャクや、スポンジを洗った水を洗いオケに溜めておきます。
釉薬が沈殿したらヘラで鉢(本焼きしたもの)に移します。
数日で釉薬は乾燥します。
釉掛け作業のたびに繰り返して、
釉薬があるていどの量になったら、その鉢を本焼きします。
この鉢は何度でも使えます。
釉薬が溢れそうになったら、最後は「セトモノ」の回収日にゴミとして出します。
これは僕のオリジナルではなく、益子の陶芸家、吉川水城さんに教わった方法です。
粘土という自然からの贈り物で楽しむ陶芸だから、環境を汚さないことに気を配りたい。
記事提供:津田沼陶芸教室