陶芸の知恵袋

目からウロコの、陶芸の裏技・表技を大公開します。

2013-01-01から1年間の記事一覧

「釉はげ」や「釉ちぢれ」は、こうして防ぐ!

■ 「釉はげ」や「釉ちぢれ」は、こうして防ぐ! /陶芸の知恵袋104 どこかの段階で、釉薬が素地からはがれたことが原因です。釉はげ(釉メクレ)や「釉ちぢれ」を防ぐするための方法を、順を追って説明します。でも、「釉はげ」や「釉ちぢれ」を景色として茶…

素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり!

■ 素焼きで破裂に気をつけるのはこの温度あたり! /陶芸の知恵袋103 8時間かけて800度(1時間に100度)にあげるのが基本ですが、600度を越えるまでは危険がいっぱい。私の経験でいうと、180度〜350度あたりが危険です。粘土に紛れ込んでいた空気が膨張して…

600度を越えるまで窯のフタを少し開けておく!/知恵袋102改訂版

■ 600度を越えるまで窯のフタを少し開けておく! /陶芸の知恵袋102改訂版 素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中までは5センチほどフタを開けておきます。粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部…

550度〜600度まで窯のフタを少し開けておく!

■ 550度〜600度まで窯のフタを少し開けておく! /陶芸の知恵袋102 素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中までは5センチほどフタを開けておきます。粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部分が、…

削りで出た粘土は、アッという間に再生できる!

■ 削りで出た粘土は、アッという間に再生できる! /陶芸の知恵袋101 幅50センチ、長さ100センチのジャージ布を用意します。削りで出た半乾燥状態の粘土は、バケツに入れて保管します。粘土があるていどの量になったら、ジャージ布の上にあけます。ジャージ布…

皿に足を付けるときのコツは、ちょっとひねること!

■ 皿に足を付けるときのコツは、ちょっとひねること! /陶芸の知恵袋100 足を接着させて、少しひねってやろう。双方の粘土がなじんで、しっかり付きます。接着は、両方の粘土が同じ程度に乾燥しているとうまくゆきます。皿本体のほうが乾燥が進んでいること…

素焼き前の器のホコリはこれで飛ばす!

■ 素焼き前の器のホコリはこれで飛ばす! /陶芸の知恵袋99 器の表面に付いたホコリや、粘土のかけらはブロワで吹き飛ばすのがいちばん!「陶芸の知恵袋98」で、乾いたスポンジでのバリ取りを勧めました。白化粧の布目模様なども、スポンジでぬぐうと細かい破…

線彫りでできたバリを取るならコレ!

■ 線彫りでできたバリを取るならコレ! /陶芸の知恵袋98 完全乾燥してから、乾いたスポンジで取ろう。半乾燥したときに、竹串などで彫った溝には、「バリ」が出ます。「バリ」とは、線の両側にはみ出した粘土です。乾ききっていないときに取ろうとすると、汚…

釉薬の調合テスト、溶いた釉薬を入れるカップはこれ!

■ 釉薬の調合テスト、溶いた釉薬を入れるカップはこれ! /陶芸の知恵袋97 使い捨てのプラスチック・カップを使おう!使い捨てにしないために、養生テープが活躍。釉薬の調合テストで使う材料は、合計は約30グラム。それより少ないと誤差が出るし、それより多…

タタラで作った板皿を、反らないように乾燥させるには!

■ タタラで作った板皿を、反らないように乾燥させるには! /陶芸の知恵袋96石膏ボードの上で乾燥させよう。板皿が反りやすいのは、表面が乾きやすく、裏面が乾きにくいから。板の上で乾燥させると、先に表面が乾いて縮むために、皿が反ってしまいます。裏面…

乾燥させるための棚は、これがダンゼンお勧め!

■ 乾燥させるための棚は、これがダンゼンお勧め! /陶芸の知恵袋95 やきものの産地の伝統的な棚は、吊り棚(つりだな)です。板と竹で作ります。板にいくつか穴を開けたものを4枚用意。家の梁(はり)など4か所に固定します。穴に竹を通して、2本の竹が平行…

陶板をまっ平らに乾燥させるには、これ!

■ 陶板をまっ平らに乾燥させるには、これ! /陶芸の知恵袋94石膏ボードを用意しよう! まずは、厚さ8ミリ〜5ミリのタタラをつくります。両手の親指と人差し指で、そっとタタラをつまんで持ち上げて板の上に移動させます。板の上には新聞紙(または帆布)を敷…

電気炉を長持ちさせるには、これ!

■ 電気炉を長持ちさせるには、これ! /陶芸の知恵袋93 電熱線に積もったホコリを掃除してから窯詰めしよう。炉内の電熱線には、意外にホコリが積もります。釉薬の飛沫や、炉の上蓋から降るサビなどです。そのままにして焼成すると、電熱線が急激に劣化します…

皿などの型は、これで作ろう!

■ 皿などの型は、これで作ろう! /陶芸の知恵袋92 かんたんで、使い勝手が良いのは「土型(つちがた)」です。たとえば、この型はロクロで作りました。芯出しをしたあと、抑え込んでドーム状に。中はくり抜いていません。乾燥した土型に、タタラにした粘土を…

施釉まえに漉(こ)すフルイは、これで十分!

■ 施釉まえに漉(こ)すフルイは、これで十分! /陶芸の知恵袋91 キッチン用品の売り場で見つけた、「ラーメン用スープ漉し」。たしか¥1800ほど。陶芸用フルイを使う人が多く、私も網目の細かいものなど数種類持っています。でも、釉薬を掛ける前にダマ(か…

置くと傾く作品は、焼くときこうする!

■ 置くと傾く作品は、焼くときこうする! /陶芸の知恵袋90土仙坊(どせんぼう)で「座布団」をつくって、その上にまっすぐ立てて窯に入れます。土仙坊は道具土で、焼いたあともろく、かんたんに作品をはずせます。土仙坊は粉末で売られていて、これに水を加…

粘土を一枚だけタタラにしたいときは、こうする!

■ 粘土を一枚だけタタラにしたいときは、こうする! /陶芸の知恵袋89 布の中に片栗粉を入れた。「テルテル坊主」を用意します。今回はサンマ皿を作りたい、ということなので次のような手順になりました。1、作業台の上で「テルテル坊主」をたたいて片栗粉を…

手荒れ対策、私(林)はこうしています!

■ 手荒れ対策、私(林)はこうしています! /陶芸の知恵袋88 冬に私が使っているのは、資生堂の「フェルジェア・リペアベールEX」です。水を使う前に手に塗っておくと、高撥水シリコンの作用で、水をはじく被膜ができるそうです。数年前から使うようになりまし…

お茶碗の大きさ、標準はこれ!

■ お茶碗の大きさ、標準はこれ! /陶芸の知恵袋87 左右の手の親指と親指、中指と中指の先を付けて、手で円を描いてみてください。それが焼き上がりサイズの標準です。作るときには(乾燥と本焼きで小さくなることを考えて)お茶碗の口径を、その円より一回り…

湯飲みの大きさ、標準はこれ!

■ 湯飲みの大きさ、標準はこれ! /陶芸の知恵袋86 作るときの大きさ(焼くと、この大きさから約15%縮む)は、 標準的な湯飲みで⇒写真右口径7.5センチ、深さ8.5センチ、高さ9.5センチ。高台の口径は5センチくらい。 焼き上がりのサイズは口径6.5センチ、深さ…

薄汚れてきた食器をキレイにする奥の手!

■ 薄汚れてきた自作の食器をキレイにする奥の手! /陶芸の知恵袋85 市販のキッチン用漂白剤に浸けてもダメなら、素焼きするという奥の手もありますよ。ただし、捨てようかなと思うようなもので試してください。だいじなものや、高価なものはやめておきましょ…

弓で縁を切るとき、弓を安定させるコツ!

■ 弓で縁を切るとき、弓を安定させるコツ! /陶芸の知恵袋84 弓を持った両手で、弓を広げるように力を加えると・・・・あら不思議!弓が安定します。粘土に弓が触れた衝撃の影響が少なく、縁が水平に切れます。会員にアドバイスしながら、最近気が付いた発見…

「ヒモ作り」するためのヒモ。こうすれば空気を巻きこまない!

■ 「ヒモ作り」するためのヒモ。こうすれば空気を巻きこまない! /陶芸の知恵袋83 ヒモを伸ばし始めるとき、両端を尖(とが)らせること。尖らせないで伸ばすと、端に空気が入りやすい。空気が入ったままにすると、素焼きのときに破裂することがあります。両…

「ヒモ作り」するためのヒモは、こう作る!

■ 「ヒモ作り」するためのヒモは、こう作る! /陶芸の知恵袋82 左右5本の指を開いて! 手の重みを粘土にほとんどかけないで、左右に引っ張る感じで粘土を転がします。手のひらではなく、開いた指を粘土に当てて回転させるのがコツ!1、片手で握れるくらいの…

半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具、その2! 

■ 半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具、その2! /陶芸の知恵袋81 100円ショップで売っているこれ!会員が教室で使っていて、なるほどスグレモノ!と唸りました。キッチン用品の所にあったそうで、レンジ周りのこびりついた油を落とすためのもの…

半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具!

■ 半乾燥させた粘土どうしを接着させる便利な道具! /陶芸の知恵袋80 陶芸用品の「櫛(くし)」を、歯3〜4本分に切断したものを使おう!取っ手を付けたり、「付け高台」を接着したりするとき。一般的な方法は、筆に水をつけて濡らして、針先でひっかいてド…

作ってすぐに削り作業したいときの秘密兵器はこれ!

■ 作ってすぐに削り作業したいときの秘密兵器はこれ! /陶芸の知恵袋79電子レンジに入れてチン!します。ただし、用心深く。成形(形をつくる)したあと、ふつうなら半乾燥してから削り作業を行います。 どうしても時間がない場合には、電子レンジの出番です…

粘土に丸い穴をあける良い道具はこれ!

■ 粘土に丸い穴をあける良い道具はこれ! /陶芸の知恵袋78 電動ドライバー用のドリル(の刃先)がいちばんです!ただし穴をあけるのは。形を作ったときではなく、固くなるまで待ちましょう。高台を削り出したあとの半乾燥のとき。穴をあける部分に刃先を当て…

作品のサイズが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けるには?

■ 作品のサイズが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けるには? /陶芸の知恵袋77 作品の厚さが違っても、釉薬を同じ厚さで掛けたい場合。ズブ掛けなら・・・薄い作品は長めに、厚い作品は短めに釉薬に浸すようにします。ヒシャク掛けなら・・・薄い作品は釉薬の比…

乾燥が進んで高台がカンナで削れない!どうする?

■ 乾燥が進んで高台がカンナで削れない!どうする? /陶芸の知恵袋76 乾燥部分に湿気を与えてやれば柔らかくなります。器の底部(外側)を2秒ほど水に浸します。水で濡らして軽く絞ったお手拭の上に、器をのせる。はみ出したお手拭を器の周囲に巻きます。そ…